05.洗濯と布まわり

ふきん・晒し布とは?使い方は?

ふきん・晒し布とは?使い方は?

キッチンで使う布といえば、何を思い浮かべますか?

最近は便利なキッチンペーパーや除菌シートが主流になっていますが、昔ながらの「晒し布」や「さらしふきん」が、実は今の暮らしにも役立つ道具として見直されているんです。

水分をよく吸って、すぐ乾いて、何度も洗って使えて、料理にも掃除にも使えます。

薄くて場所を取らず、衛生的に保ちやすく、用途に合わせて形も変えられる、そんな万能な布なんですね。

この記事では、「ふきん」や「晒し布」がどんな道具で、どんなふうに使えるのか、実際の暮らしにどう取り入れればいいのかをご紹介していきます。

ふきん・晒し布とは?

ふきん・晒し布は、綿や麻でできた薄手の布で、水をよく吸い、乾きが早く、何度も洗って使える家事用の布のことです。

特に日本の台所では昔から、綿の晒し布を「ふきん」として使ってきました。

この布は「晒し(さらし)工程」という、綿を煮たり洗ったりして不純物を取り除く処理を経ているため、吸水性がよく、熱にも強く、丈夫なのが特徴です。

キッチンペーパーやペーパータオルと違い、繰り返し使えるため、ゴミも減らせます。

今の暮らしでふきん・晒し布が役立つ場面

食器やキッチンツールを拭く

洗った食器の水気を拭き取るとき、吸水性のよい晒しふきんがあると、スムーズに水分を吸ってくれます。

マイクロファイバーや化学繊維のふきんと違い、ガラスやステンレスにも拭き跡が残りにくく、仕上がりがきれいです。

野菜や豆腐の水切りに使う

茹でたほうれん草やレタス、水切りをしたい豆腐やヨーグルトを包むとき、晒し布は破れにくく、目が細かいので繊維が食材につかず、安心して使えます。

キッチンペーパーだとすぐに破れてしまう作業でも、晒しならしっかり絞れます。

出汁をこす・茶巾絞りに使う

かつお出汁や昆布出汁、鶏ガラスープをこすときに、目の細かい晒しを使うと、澄んだ出汁がとれます。

和菓子作りや、かぼちゃの茶巾絞りなどにも向いています。

蒸し布として使う

せいろや蒸し器で料理を蒸すとき、濡らして絞った晒し布を敷くと、くっつきにくく、蒸気もほどよく通ります。

肉まんやシュウマイ、おこわを蒸すときにも便利です。

おにぎりや温かいご飯を扱うときに使う

濡らした晒し布越しにおにぎりを握ると、炊きたてでも手が熱くなりにくく、手もベタつきません。

ご飯を包んで冷凍して、レンジで温め直すと、蒸し直したようにふっくら仕上がります。

葉物野菜の保存に使う

洗った葉物野菜を、濡らして絞った晒し布で包んで冷蔵庫に入れると、野菜がみずみずしく長持ちします。

ビニール袋やタッパーよりも、野菜の呼吸を妨げないため、しおれにくいです。

台拭き・掃除用として使う

テーブルやキッチンカウンターの拭き掃除にも、晒し布は向いています。

目が細かいので、皮脂汚れや食べこぼしもしっかり拭き取れます。

古くなったふきんは、最後に油拭きや床掃除に使って、使い切ることができます。

ふきん・晒し布の選び方

素材は綿100%が基本

晒し布は綿100%のものが、吸水性がよく、熱にも強いので料理用に向いています。

麻や麻混紡のものもありますが、最初は綿100%のものから試してみるとよいかもしれません。

蛍光増白剤の有無を確認する

料理や赤ちゃんの口拭き、食品を包む用途には、蛍光増白剤が使われていないものが安心です。

パッケージに「無蛍光」と書かれているものを選ぶとよいでしょう。

ロールタイプか反物タイプか

キッチンペーパーのようにロール状になっているものは、必要な長さに切って使えて便利です。

反物タイプは、自分で好きなサイズに切って使えるため、用途に合わせて調整できます。

最初はロールタイプで使い勝手を試してみてから、反物タイプに移るのもよいですね。

厚さや織りの細かさ

晒し布は基本的に薄手ですが、商品によって少し厚みが違います。

厚めのものは吸水力が高く、薄めのものは乾きが早く、場所を取りません。

用途に合わせて選んでみてください。

使うときの注意点

使い始めは一度洗ってから

新品の晒し布は、綿ぼこりや繊維が残っていることがあるため、使う前に一度水洗いしてから使うと安心です。

用途ごとに使い分ける

食器拭き用と、台拭きや掃除用は分けて使うと、衛生的です。

見た目で区別しにくい場合は、刺し子を入れたり、色糸で印をつけたりすると、わかりやすくなります。

濡れたまま放置しない

使った後は、できるだけ早く洗って、しっかり乾かすことが大切です。

濡れたまま放置すると、雑菌が増えて、ニオイの原因になります。

定期的に煮洗いや漂白をする

普段は洗剤で洗って乾かせば十分ですが、ニオイや黄ばみが気になるときは、鍋で煮洗いしたり、酸素系漂白剤でつけ置きしたりすると、衛生的に保てます。

失敗しやすい使い方

濡れたまま丸めて置いておく

使った後、濡れたまま丸めてシンクやカゴに放置すると、すぐにニオイが出てしまいます。

使ったらすぐに洗って、広げて干すようにしましょう。

油汚れのついたふきんで食器を拭く

油汚れがついたふきんで食器を拭くと、食器に油が移ってしまいます。

食器拭き用は、油汚れのない清潔なものを使い、油汚れのついたふきんは台拭きや掃除用に回すとよいです。

一枚を何にでも使い続ける

一枚のふきんを、料理から掃除まですべてに使い続けると、衛生面で不安が出てきます。

段階的に使い分けて、料理用から掃除用へと用途を変えていくと、無駄なく使えます。

ふきん・晒し布が向いている人・向いていない人

向いている人

キッチンペーパーやラップの使用量を減らしたい人には、晒し布はとても向いています。

何度も洗って使えるため、消耗品の買い足しも減ります。

出汁をよくとる人や、蒸し料理をする人にとっては、晒し布があると作業がスムーズになります。

家事道具を清潔に保ちたい人にも向いています。

煮洗いや漂白ができるため、衛生的に長く使えます。

向いていない人

洗濯や干す手間を省きたい人には、使い捨てのキッチンペーパーのほうが向いているかもしれません。

また、油汚れの多い料理をよくする場合、ふきんの洗濯頻度が増えるため、使い捨てと併用するほうが楽な場合もあります。

代用品や似た道具との違い

キッチンペーパーとの違い

キッチンペーパーは使い捨てですぐに使えて便利ですが、繰り返し使えません。

晒し布は洗って何度も使えるため、長期的にはコストが抑えられます。

ただし、油をたくさん吸わせたい場合や、汚れがひどいときは、キッチンペーパーのほうが処理が楽なこともあります。

マイクロファイバーふきんとの違い

マイクロファイバーは吸水力が高く、拭き取り力も強いですが、熱に弱く、料理の蒸し布や出汁こしには使えません。

晒し布は熱に強く、煮洗いもできるため、料理用にも掃除用にも使えます。

手ぬぐいとの違い

手ぬぐいも綿の薄手の布ですが、晒し布のほうが目が細かく、吸水性が高い傾向があります。

手ぬぐいは手を拭いたり、包んだりするのに向いていますが、料理の水切りや出汁こしには、晒し布のほうが使いやすいです。

お手入れと保管方法

使ったらすぐに洗う

使った後は、水でよくすすいで、洗剤で洗ってから干すのが基本です。

乾きが早いので、日当たりや風通しのよい場所で干せば、半日ほどで乾きます。

定期的に煮洗いをする

週に一度や、気になったときに、鍋で煮洗いをすると、ニオイや黄ばみが取れて、清潔に保てます。

酸素系漂白剤を使ったつけ置きでも効果的です。

乾いたら畳んで保管する

乾いたら、用途ごとに畳んで引き出しやカゴに入れておくと、使いたいときにすぐ取り出せます。

食器拭き用と掃除用は、別の場所に置いておくとわかりやすいです。

暮らしに取り入れるときの小さなコツ

段階的に使い回す

新しい晒し布は、最初は料理用や食器拭き用に使い、汚れが目立ってきたら台拭きや掃除用に回し、最後は油拭きにして処分する、というふうに段階的に使うと、一枚を最後まで無駄なく使えます。

数枚を使い分ける

一枚で何でもこなそうとするより、食器拭き用、台拭き用、料理用というふうに、数枚を使い分けるほうが衛生的です。

最初は3枚ほど用意してみて、使い勝手を見ながら増やしていくとよいかもしれません。

大きいサイズで買って切り分ける

反物タイプの晒し布を買って、自分で使いやすいサイズに切って使うと、用途に合わせて調整できて便利です。

端はほつれてきますが、洗っているうちに落ち着いてきます。

収納場所を決めておく

使った後の置き場所と、乾いた後の保管場所を決めておくと、毎日の家事がスムーズになります。

キッチンの引き出しや、シンク下のカゴなど、取り出しやすい場所に置いておくとよいですね。

まとめ

ふきん・晒し布は、綿でできた薄手の布で、吸水性がよく、乾きが早く、何度も洗って使える家事道具です。

食器拭きや台拭きだけでなく、料理の水切り、出汁こし、蒸し布、野菜の保存など、幅広く使えます。

キッチンペーパーやラップの使用量を減らしたい人、出汁をよくとる人、家事道具を清潔に保ちたい人には、特に向いています。

用途ごとに使い分けて、段階的に使い回していくと、一枚を無駄なく、長く使えます。

昔ながらの道具ですが、今の暮らしにも取り入れやすく、丁寧に使えば、毎日の家事が少し楽になるかもしれません。

まずは一枚試してみて、使い勝手を確かめてみてください。